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旅行記など

北海道旅行記②:スーパーカブ90で北海道ほぼ1周「2日目 オロロンライン~雄冬~留萌~羽幌~初山別」

13か月ぶりの更新。このブログは年刊誌か何かかな?

 

というわけで、2014年の旅行記を2018年に更新する本記事。

(単純計算で完結にあと10年はかかるね!)

前回は小樽のカプセルホテルにおいて、スラブ人のデブ達のイビキで全然寝れなかった話まででした。

 

この日はずっと楽しみだったオロロンラインを北上します!

もう一度、オロロンラインのイメージをおさらいしましょう!

どこまでも続く道。青い空。草原。サロベツ原野はこの世の果てか...

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まぁこんな風景ほとんど見られませんでしたけどね。

 

 

とりあえず小樽では何だかんだ朝になって朝食のち出発。

この日も天気は曇り時々雨でパッとしません。

 

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ここで道中、同行者の実兄と合流。

兄は社会人で、羽田空港から新千歳空港経由で北海道入りし、札幌のレンタルバイク屋でホンダPCXを借りて合流。

私は大学生のため時間だけはありますが、兄は有給を駆使して北海道に乗り込んできたのでした。ここから2日間だけは二人旅で道北を進んでいきます。

 

2~3日目のオロロンラインは私にとって旅の第一目的!

ぜひともあのサロベツ原野の何もない一本道を走るべく、ひたすらにスーパーカブとPCXは北上していきます。

 

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途中キツネをカメラに収めたり

 

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恋人の聖地に寄ったり

 

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滝を見たり。

 

この白銀の滝の近くには雄冬という集落があります。

雄冬という集落はつい最近の1999年に国道が整備され通年で車が通れるようになるまで、

安定した経路は増毛からの航路しかなく、陸の孤島と呼ばれていた地域です。

暑寒別岳のふもとの雄大な自然を見ながら、海との境ににへばりつくような

集落を見ていると、人間の営みのしぶとさを感じますね。f:id:metalhalide:20180917233135j:plain

 

このあたりでお昼の時間に差し掛かっているのですが、雄冬やその先の浜益にも目ぼしい食事処が見当たりません。

少し先を急ぎ、増毛についたところでこの地域の特産品である甘えびをふんだんに利用したエビラーメンを食べました。

 

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在りし日の増毛駅頭髪の薄さにお悩みの方がたくさん来られたといいます(大嘘)

増毛駅が終着駅だった留萌本線の留萌~増毛間は、2016年12月に廃線となりましたので、少し寂しいものです。(訪問当時はもちろん電車も運行していました)

 

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 やたらドラマのセットのような街並み。

 

増毛には日本最北端の酒蔵があったりするのですが、

この時は訪問しませんでした。バイクツーリングだから試飲もできないしね。

 

増毛を過ぎたらどんどん行って留萌。この留萌振興局の一大中心地ですね。

 

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こういう地方都市で地元の幼馴染たちとワイワイキャッキャウフフする青春も良いのではないかと思ってしまいます。

 

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留萌から羽幌までの間は、この旅行の全工程を含めても数少ない貴重な晴れの天気でした。

(この後、2週間弱にわたってほぼ小雨の旅になるとはこの時思いもよりません)

 

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その間、マイナー集落に寄ったりなど。

 

さらにオロロンラインを北上し、羽幌につきました。

留萌地方では第二の町だと思います。

羽幌といえば天売島・焼尻島を結ぶ航路があり、漁業の町としても著名(その昔はニシン御殿など)ですが、

何といっても北海道が誇る地方バス会社の雄、沿岸バスがその本社を置いている土地として一部界隈で有名です。

 

沿岸バスは、その施策から一部の大きい子ども達の間で有名です。

具体的には、フリーきっぷに萌えイラストを採用したり、萌えキャラの缶バッジを50種類くらい作っていたりと、その独創的かつ前進的な経営方針が評価されています。

 

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私も6種類くらい買いました。正直コンプリートしたい。

けど完全コンプリートをするのはかなり難しい。だって缶バッジにバス停の名前が書かれているのもあるんだけど、バス停の差分で10種類くらいあったりするんだぜ。

 

萌えっ子缶バッジは羽幌以外に、沿岸バスの営業所のある大きめの町や、一部観光地で販売していますので、ぜひこの地方を訪れた方は買っていただきたいと思います。私もこれ以来、この地域に訪れた際は少しずつ買ってしまいます。

それ以外にも甘エビ丼とか美味しいものが沢山あるよ!

 

しかし、羽幌についたあたりから天気は雨、というか土砂降りに変わります。

そしてなんとこのタイミングで、ポケットに入れておいたデジカメ(非防水)が故障

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これは故障直後ででまだマシですが、恐らくレンズ内が結露したか、全て白く映ってしまいます。ちなみに写っているのは沿岸バス本社。

なんと旅行2日目にしてカメラが壊れ、当時お金のない学生の私にはカメラを買うという発想もなく、

ここからはこれまた時代をしのぶガラケーの写真となることに。

(ブログに書く分には容量小さくて助かるけど)

 

突然のデジカメとのお別れにより、テンションは下がりながら尚も北上。

ようやくこの日の宿泊地である初山別村に到着です。

 

初山別村は、つい最近まで北海道を牛耳る一大小売りチェーンセイコーマートが無かった地方自治体としてある意味有名でした。

(2014年12月に村で初めてのセイコマが開店したようですね)

というかそれよりも、夕日の絶景と星が非常に美しく見える土地であることも紹介しないとダメですね。

 

泊まったのはしょさんべつ温泉 ホテル 岬の湯。この地域では珍しいしっかりとした宿で、お風呂も広くて非常に快適。箱もの行政は世間から揶揄されがちですが、このような施設なら大歓迎です。

しょさんべつ温泉|ホテル岬の湯

 

ちなみにカブにはキャンプ道具を積んでいますが、兄はキャンパーでは全くないので旅行前半はほとんどホテル宿泊です。北海道のツーリングなのに非常に軟弱な旅をしています。(ただこれが後の悪天候を考えれば、良い体力温存になったような気も...)

実際、岬の湯の温泉は非常に気持ちよく、日帰り入浴も可能なのでこの地方を旅する人には大変おすすめ!

 

そして何より初山別村は夕日が綺麗に見えることと、星が大変綺麗に観察できることでも有名です。やはり人家が少ないということはそのような恩恵もあるのですね。

まぁ雨だったんでどちらも見れずじまいでしたが。

 

都会から一気に人口密度が数万分の一の集落の宿に泊まると、人気のなさから来る静寂か、はたまた街灯のない暗闇のためか、なんとも言えない心地よさとノスタルジーを感じながら、夜は更けていきました。。。